大和型戦艦の特徴を解説しています。

今回は、艦首部。


この部分の特徴はとえば、
やはり、「バルバスバウ」と呼ばれる球状艦首です。


今までの軍艦では使われていなかったもので、
大和型戦艦から採用されたものです。

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世界最大の戦艦である大和は、
その巨大さゆえにいかにして速力を増すかということが、
日本海軍の悩みでした。

そこで、艦首からの波の抵抗をおさえるために、
バルバスバウが開発されたのです。

戦艦大和艦首部
丸い部分がバルバスバウ。


しかし、この艦首部分は、大和型戦艦の特徴でもあったのですが、
同時に弱点でもあったのです。

なぜならこの艦首部分には、砲塔や弾薬庫がなかったために、
ほとんど装甲がほどこされていませんでした。


沖縄特攻作戦では、この艦首部分にアメリカ軍の攻撃を受け、
多数の魚雷が命中し被害が拡大していったのです。



大和が沈んだ今では、その技術が脈々と受け継がれ、
現在の大型タンカーなどには、
このバルバスバウが採用されています。


(参考)連斬模型に入っていた解説書
連斬模型シリーズ「男たちの大和」