戦艦大和二番主砲部と十五.五センチ副砲

大和型戦艦の特徴を解説しています。


今回は二番主砲部と十五.五センチ副砲の解説です。


大和型戦艦に搭載された十五.五センチ三連装砲は、
もともとは最上型巡洋艦に搭載されていたものを流用したものです。

この十五.五センチ三連装砲の特徴は、


1・六十口径という長砲身
2・高初速
3・日本海軍が開発した砲の中でも一、二を争う命中精度
4・仰角が広いために高角砲としても使用できる
5・敵機の来襲に対しては効果的な弾幕を張ることができる

という非のうちどころのない優秀な砲でした。

二番主砲部と十五.五センチ副砲
この優秀な十五.五センチ三連装砲は、大和型戦艦の副砲として、
前後の主砲の後ろと、船体中央部両舷に搭載されました。
それが、竣工時の姿です。

太平洋戦争がはじまり、航空機主力の時代にはいると、
艦載機との対空戦闘を意識した改装が行われ、
両舷にあった二、三番副砲塔は撤去。

主砲の前後に搭載された一、四番副砲塔はそのまま残されましたが、
逆に、これが大和型戦艦の最大の弱点となってしまったのです。



もともとは、軽巡洋艦の主砲として設計されていたため、
その装甲は薄く、艦載機の急降下爆撃でも簡単に貫通してしまうもろさ。


大和型戦艦に搭載されるときには、多少の改良がほどこされて
装甲も厚くなったのですが、
爆撃のかっこうの的となる戦艦に搭載するには、
あまりにも防御力が不足していました。


その薄い装甲のすぐ近くには、世界最大といわれた大和の主砲が。
副砲が爆発して、主砲火薬庫に誘爆してしまうとどうなってしまうのか・・・


その答えが、大和沈没時に出現した爆発による巨大なキノコ雲だったのです。


(参考)連斬模型に入っていた解説書




この記事へのコメント
1. Posted by ゾロ   2007年01月03日 14:09
確かに一般的に、巡洋艦から再利用された副砲の為、防御の点でレベルが低かった等、そのように語られておりますが、実際流用された副砲とは砲身のみであります。それ以外の砲塔部は新設計です。
それと第一副砲塔辺りが大和の泣き所と良く言われますが、設計者の方とお話しをしていると、この部位は他方での爆発等による力の逃げ所として、あえて多少脆く設計されていたとの意味があった様です。
大和の大爆発のイメージが強い為良く欠陥として語られておりますが、実際武蔵の方が壮絶な攻撃を受けているにも関わらず、この点の誘爆は起きておりません。
2. Posted by ヤマトスキー   2007年12月18日 19:21
大和の副砲は対艦/対空の両用砲としての性格を持ちますが、元々は敵駆逐艦や巡洋艦部隊を迎撃するため搭載されていたと記憶しています。
決戦時、大和の護衛に割く戦力の余裕は無いため、(味方の軽快部隊は魚雷を抱えて遥か敵中)自力で敵を排除しなければならないためです。
従って、あまり重装甲を施すと、重すぎて迎撃に不向きとなってしまいます。
また、爆弾も砲弾も垂直に落ちてくることはありません。砲弾は30度ほど、爆弾は50-60度ほどの角度で降ってきます。これらは弱防御の副砲は破壊できますが、反対側に突き抜けるだけです。
従って副砲弾薬庫を直撃される可能性は少ないそうです。
仮に副砲弾薬庫が爆発することとなっても、防炎対策が施されています。
だから、副砲は断片防御程度で済ませてあるそうです。
3. Posted by つね   2008年09月20日 16:33
副砲弱点説はよく語られる話ですが、他国の戦艦においても、副砲に十分な防御を施している例は見られません。戦艦として「装甲した」と言うには、通常交戦距離で撃ち込まれる戦艦の主砲弾に耐えられなくてはなりませんが、そうした例はないのです。
また、ドイツのビスマルク級戦艦も副砲は主砲のすぐ脇にあり、フランスのリシュリュー級の装備位置では、副砲誘爆がそのまま推進軸(スクリューシャフト)を吹っ飛ばすことになります。

大和級の副砲では、副砲と弾薬庫の間に防炎シャッターを装備しており、被弾による火災はこれで食い止められます。仮にシャッターで食い止められなければ、弾火薬庫に注水してしまえば良いだけ。第一次大戦時のドッガー・バンク海戦において、独巡戦「ザイドリッツ」は、実際にこの方法で主砲被弾による火災から弾薬庫誘爆を防ぎ、生還しています。

また、戦艦の主砲弾、急降下爆撃であっても、垂直に近い角度から降ってくることはありませんので、仮に副砲を直撃してその上面を貫通したとしても、それがそのまま弾薬庫まで直撃することはありせん。

他の部分があまりに重装甲なので、軽装甲の副砲を防御の「穴」のように感じる気持ちもわかるのですが、実際には「弱点」というほどの欠点であるとは思われません。
4. Posted by さすらいのニート   2008年10月31日 18:12
あと 20cm砲に比べて打撃力では劣るものの 発射速度が速く、単位時間当たりの敵艦に浴びせられる砲弾重量ではむしろ勝っていたとも言われています。
5. Posted by ひろしマイヤー   2008年11月29日 20:29
5 そのとおりですよね副砲は高角砲と主砲の間隙に必要で 欠陥ではないですよね小さいから弾もあたりにくいから暴発沈没なんてのは技術的な根拠抜きにした素人論かもです ダメコンっすよね シャーマン戦車とかもわざと軸受け弱くして車軸とミッションとエンジン守った設計てききました(^-^)/
6. Posted by Ts   2009年11月11日 12:19
爆沈原因は、2番副砲塔(付近)への爆弾の命中が原因ではないと思われます。海底での沈没状況から、爆発しているのは、2番主砲塔弾火薬庫(およびボイラー)です。また、2番副砲塔も全容はわかりませんが、ほぼ原形を保った形でひっくり返った状態で発見されています。
この記事にコメントする
名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔